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GOOD LIFE フェア2024

インタビュー出展者に聞きました

2023.08.22

住まい

騒音やにおい、ジメジメを解決 天井材で快適な暮らしを

DAIKEN/クリアトーン


家の中で、面積が広いわりにあまり活用されていないのが天井だ。大建工業の天井材「クリアトーン」は、室内の音を聞きやすくする「吸音」や、イヤな臭いを軽減する「消臭」、ジメジメや乾燥を和らげる「調湿」など、暮らしのさまざまな困りごとを解決する機能をもつ。住宅の「空きスペース」を有効に使い、快適な暮らしを提案している。

日々の暮らしで、多くの人が気にしているのは、どういう種類の音だろう。

やはり戸外から聞こえてくる音? マンション住まいなら上下や両隣から漏れ響いてくる物音に悩む人も多そうだ。だが、大建工業の調査では、最も多くの人が気にしていたのは「家の中で家族や自分が立てる音」だった。これに続くのが「戸外から聞こえる音」と「室内に響く音」で、この3つはいずれも、「気にしている」「やや気にしている」という答えが全体の4割前後を占めた。

「音を防ぐ『防音』には、大きく分けて2種類あります。戸外やマンションの上下階、別の部屋の音を遮る『遮音』と、室内の音の反響を抑えて聞きやすくする『吸音』です。『クリアトーン』はこのうち吸音性能を備えた製品。全面にピン穴加工を施していて、天井にぶつかった音が穴に入り込み、天井材内部ではね返るうちに弱まるので、音の大きさや反響を抑えることができます」(エコ事業部の上野久事業・企画課長)


和室では畳表や障子、ふすまの紙が音を吸収して反響を抑えるのに対し、洋室の硬いフローリングや石膏ボードは音を強くはね返す。そのため、洋室では話し声やテレビの音、オンライン会議の声が反響したり二重に聞こえたりして、聞き取りづらく感じることがあるという。

「最近の住宅は気密性も高くなっているので、音がより反響しやすくなっています」と上野さん。大建工業が天井に「クリアトーン」を張った部屋と張っていない部屋を比べたところ、掃除機を使ったときの騒音レベルが74デシベルから69デシベルへと、5デシベル下がった。音のはね返りである残響時間も短くなり、調査したほぼ全員が「音が聞き取りやすくなった」と答えたという。

5デシベルというのは、どの程度の違いなのだろう。地方自治体の試験研究機関が会員になっている全国環境研協議会・騒音調査小委員会の「騒音の目安」では、74デシベルは地下鉄の車内、69デシベルは新幹線や乗り合いバスの車内程度。地下鉄の車内では隣の人の声が聞こえにくいが、新幹線やバスでは普通に会話ができる。かなりの差といえそうだ。

上野さんも「測定値が5デシベル違うと人間の耳には3割ほど小さくなったように感じられるので、生活実感はかなり変わります。残響音が減ると音が聞き取りやすくなるだけでなく、赤ちゃんがいる家庭では泣き声が以前ほど気にならなくなったと話される方もいて、暮らしや子育てのストレス軽減にもつながります」と話す。


「クリアトーン」には吸音に加え、消臭や調湿機能をあわせ持った製品もある。消臭は臭いの原因物質を吸着する素材を練り込むことで実現した。トイレのアンモニア臭や台所の生ゴミ、ペットの臭いなどを軽減することができる。

調湿は素材の内部に空気中の湿気を吸収してため込み、室内の湿度が下がったときに放出する機能。室内のジメジメや乾燥を抑えられる。18畳(27平方㍍)の天井全面に調湿機能つきの「クリアトーン12SⅡ」を張ると、最大で500ミリリットルのペットボトル3本分の湿気を吸うことができる。「湿度が低下すると体感温度も下がるので、冷房などの光熱費を抑える省エネ効果も期待できます」(上野さん)


吸音だけの単機能タイプと、吸音・消臭・調湿の3機能を備えた多機能タイプに加え、2023年6月には機能を吸音と消臭の2つに絞り、3機能タイプより価格を抑えた新製品が登場。また、吸音の単機能タイプでは、グレー、ブルー、イエロー、グリーン、ピンクの5色展開の新製品も発売した。

コロナ禍による「巣ごもり生活」を経て、私たちが改めて気づかされたのは、住まいの快適さがいかに大切かということだった。「クリアトーン」の機能は、そうした時代のニーズに即しているといえそうだ。製品のマーケティングを手がける広告宣伝課の寛山正士さんは「気になりつつも手が届きにくかった悩みに答えることで、これからもお客様の生活環境の改善につながる製品を届けていきたい」と力を込める。