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GOOD LIFE フェア2024

インタビュー出展者に聞きました

2022.08.12

住まい

食料?水?いいえ、トイレです!

日本セイフティー


いつ起きてもおかしくない自然災害。万一の備えとして、水や食糧、防災グッズは思い浮かぶが、トイレの重要性は見落とされがちだ。ライフラインが寸断され、水が使えなくなると、空腹感よりも先に「トイレ問題」に直面すると言われる。

自動ラップ式トイレ「ラップポン」はそんな被災地の問題を解決するために開発された。水を使わず、熱圧着で排泄物を防臭フィルム加工された袋で受け止めて自動で密封。臭いや菌を外に漏らさない。


導入のきっかけは2007年の新潟県中越沖地震。介護用に開発された20kgもあるラップ式トイレを社員が被災地まで運び被災者に使ってもらった。「避難所での集団生活でとくにトイレに苦労していたのが女性だった。清潔で臭いも気にならないトイレを販売する転機だった」とラップポン事業部の外山ゆう子さん。

その後も災害が起きるたびにトイレを持参し、利用者の声を拾って改良を重ね、省電力かつコンパクト、重量も12kgまで軽量化した。災害医療NPO「ACT研究所」にも評価され、いまでは全国約400自治体に2万台が備蓄されている。


新型コロナウイルスの影響で人と人との距離が意識されるなか、2021年11月には在宅でも利用可能な「ラップポンSH1」も発売した。災害時に避難所に多くの人が入れず在宅避難を余儀なくされることを想定して開発された。機能はそのままに、コストをそぎ落とすため袋の交換は手動式だ。トイレの有無が生死を分けることもある。ご家庭でも一度考えてみてはいかが?