2022.09.22
SDGsマーケット
ライオン
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「歯みがきのあと口をすすぐ際、水を何回、どれくらい口に入れていますか?」
せわしない朝や夕食のあとのひととき。その習慣に意識を向けたことがなかった記者は、そんな問いかけに「なんとなくすっきりするまで・・・、繰り返しすすぎます」。その後に聞いたライオンのサステナビリティ推進部、島崎博子さんの答えに驚いてしまった。
「15mlくらいの水で、1回で大丈夫。ハミガキのフッ素が残ることで、むし歯予防にも効果的と言われています」
理由を聞くと納得したが、まだまだ広く定着している習慣とは言いづらそうだ。とはいえ、少し先の未来では私たちの常識になっているかもしれない。日常的に使う生活用品を幅広く展開するライオンは、これまでもこうした新しい生活習慣の提案を行ってきた。
いまは朝と夜の2回、あるいは昼もあわせ3回する人も多い歯みがきも、1980年代ごろまでは1日1回や、それより少ない人が多数派だった。明治時代には歯みがきという習慣自体がなく、むし歯罹患率は9割を超えたという。ライオンは1900年代初頭から、口の健康に関する講演活動をスタート。歯みがき教室などの啓発活動を通じて、歯みがきの大切さを社会に浸透させることに力を尽くしてきた。
1990年代には大腸菌「O-157」による食中毒が社会問題になった。そのころに誕生したのがハンドソープ「キレイキレイ」。親子で楽しく手を洗うイメージを、商品パッケージに描いたイラストやCMを通じて発信した。商品を販売するだけでなく、その先にある消費者の生活習慣を、無理をさせずよりよいものに変えていくこと。ライオンが大切にする価値観のひとつだ。
そのライオンが今回のGOOD LIFEフェアで発信するのは、「節水」の習慣だ。
東京都水道局によると、日本人は1日に平均214リットルもの水を使っている。水を使うことはそれが運ばれてくるまでのエネルギーを消費し二酸化炭素を排出することでもあり、節水は地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量を抑えることにもつながる。
ライオンのブースでは、1日の行動を「洗濯」「おふろ」「歯みがき」といった行動に分けて、色々な「節水のヒント」をパネルで紹介する。記者が聞かれた「歯みがきのあとの口すすぎ」もその一例。すすぎのときに水を30秒流しっぱなしにしていると約6リットルもの水を無駄にしてしまい、その違いは一目瞭然だ。
ライオンの商品開発にも節水が意識されている。たとえば、洗濯機を「すすぎ1回」の設定で使えるライオンの洗剤「トップスーパーNANOX」や、カビの発生を予防することでお風呂場のカビ取り掃除の回数を減らせる「ルックプラスおふろの防カビくん煙剤」を使うと、それぞれすすぎ2回で洗濯する場合、お風呂場のカビ取り掃除をする場合に比べて、約24リットルずつの水の節約になるという。
会場で紹介する、一つ一つの小さな行動を全部実践できれば、1日に使う水量を、約165リットルも減らすことも可能と、島崎さんは説明する。「無理して取り入れようとするのではなく、身近な行動を通じて地球に貢献できる。それを楽しく伝えたい」