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ストーリーPLUS

interview
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鍛造の技術を結集 素材のうまみ引き出すフライパン

ヤマコー(2J-08)

金属をたたく(鍛える)ことによって成型する加工法、鍛造(たんぞう)。自動車や航空機の部品などに使われてきた技術を応用した、世界的にもめずらしいフライパン製品がこのたび誕生した。「鍛造エアスタンプハンマー」を使用するこだわりの商品ブランド、「TANZO5」だ。

開発したのは、精密な自動車部品や鉄道部品などを製造してきた東大阪市の老舗メーカー「ヤマコー」。熱を加えて鉄を加工する「熱間鍛造」と、「冷間鍛造」が合わさった「精密鍛造」という加工法を得意としてきた。TANZO5は、そんなメーカーならではの技術で生み出された逸品だ。

1200度で加熱した鉄を金型に置き、大型ハンマー「エアスタンプハンマー」で何度もたたいてフライパンの形に成型していく。2000トン以上というハンマーの圧力によって非常に高い強度に仕上がる。もう一つのポイントは専用の金型。これを使うことで直径約20センチのフライパンにおいて誤差は0.3ミリ以下という高精度のものづくりも両立している。

ブランドロゴは、フライパンの底を表す大きな円と、そこに刻まれた5つの楕円マークを象徴している。このマークは、鍛造エアスタンプハンマーと金型を使って鉄を打たないときれいに出せないものだという。「鍛造の高い技術と、純度の高い素材を提供し続けるヤマコーの品質を象徴しています」と語るのは、ヤマコーの山本恵津子社長だ。

「TANZO5」のフライパンとしての大きな魅力は、「100年以上つかえる」というほどの耐久性に加え、熱伝導に優れることだ。

鍛造エアスタンプハンマーでたたいて成型されることで、内部にすき間がなくなり火にかけたときに熱が素早く伝わる。「弱火でもフライパン全体へすばやく均一に広がり、中火以上の火力はいりません。やさしく熱を加えられ、肉や野菜に塩、コショウをして調理するだけでも、素材のうまみを引き出すことができます」と山本社長。

商品に付属するガラス蓋もフライパンとしっかり密着し、蒸し料理もお手のもの。例えばギョーザなら下はカリッと、中はジューシーな仕上がりになる。調理時間も短く、1~2合のお米であれば、12分程度で炊くことができるという。他にもパエリアや鉄板焼き、ステーキ、お好み焼き、ホットケーキなどもおすすめだ。また魚焼きグリルの中にも入れられオーブン料理も楽しめる。

また、歪みにくく変形しにくいことから、使用できる場面も幅広い。コンロだけでなくIHクッキングヒーターにも対応する。家の中だけではなく、キャンプなどのアウトドアシーンのたき火でも使えるという。

自動車部品と同様の特殊な素材と、自動車メーカーの厳しい品質基準をクリアし、培ってきた技術力があってこそ生まれた「鍛造フライパン」。ヤマコーがあえて日々の暮らしに身近な調理器具の開発に挑戦したのは、一般消費者向けの商品にもその技術を生かすことで、同社のブランドを広く知ってもらいたいとの思いからだ。

ものづくりへのこだわりを感じてもらうことで、食生活の豊かさや、日々の暮らしの心地よさにつながる商品にしたいと、TANZO5は見た目の美しさにもこだわった。底のカーブはなだらかなデザインにされ、食卓に自然となじんでくれる。取っ手部分は取り外すことができるため、料理を終えたあとそのまま食卓にいて食べることもできる。

これまでとひと味違った料理の仕上がりを感じ、長年使うなかで愛着を感じられるフライパンを試してみては。